中国での仕事が軌道に乗ってきたら、次に大切なのは「オフの過ごし方」です。週末や祝日は、心身をリフレッシュさせるだけでなく、現地生活をより豊かに、充実したものに変えてくれる時間です。とはいえ、「どこに行けばいいの?」「中国の娯楽ってどんな感じ?」と戸惑う方もいるでしょう。
実は中国の大都市は、エンタメ施設や観光地がとても豊富。カフェ巡り、アート鑑賞、ナイトマーケットから日帰り小旅行まで、楽しみ方は無限にあります。本記事では、働きながらでも無理なく楽しめるオフの過ごし方をご紹介します。ぜひ週末の予定を立てる参考にしてください。
中国の週末ってどんな感じ?休日の過ごし方あれこれ
中国の一般的な労働スタイルでは、土日が休日(週休二日制)となっている企業が大半です。ただし、旧正月や国慶節などの長期休暇では「振替出勤」があるなど、独特の休日制度に驚く方もいるかもしれません。
休日には、友人や家族とショッピングモールに出かけたり、映画を観に行ったり、カフェでゆったり過ごす人が多いです。都市部では文化イベントや展覧会も定期的に開催されており、「どこに行っても人が多い」というのも週末あるあるです。
一方で、外国人の間では、「あえて静かなローカル公園で過ごす」「日帰り旅行で自然に触れる」など、リフレッシュを目的とした過ごし方も人気です。言語が完璧でなくても楽しめる場所が多いのも中国の魅力です。
都市型の楽しみ方:ショッピング・映画・カフェ巡り
大都市(上海・北京・深圳など)では、休日の過ごし方としてまず思い浮かぶのがモールでのショッピングです。高級ブランドからローカル雑貨、フードコートやテーマ型レストランまで、モール一つで丸一日楽しめる設計になっています。
映画館も非常に人気で、ハリウッド映画や中国映画が豊富に上映されています。日本語字幕付きは少ないですが、中国語字幕+原語(英語など)上映の作品も多く、語学の勉強にもなります。
そして忘れてはならないのがカフェ文化の進化。全国チェーンのカフェはもちろん、ローカルのデザインカフェやブックカフェも急増中。おしゃれな空間でゆっくり過ごすことができます。
自然と歴史を感じる!近郊の週末旅行スポット
都市から少し離れたところには、自然や歴史を楽しめる日帰り・一泊旅行スポットがたくさんあります。
- 上海発なら:蘇州・杭州・朱家角など、水郷の街でのんびり観光
- 北京発なら:万里の長城・承徳避暑山荘・古北水鎮など
- 深圳発なら:広州・中山・珠海などの歴史都市へショートトリップ
高速鉄道(高鉄)やバスが発達しているため、アクセスも比較的容易。1〜2時間で景色や雰囲気がガラリと変わるのが中国旅行の醍醐味です。
旅行サイトや現地アプリで簡単にチケット手配・予約ができるので、「週末にさっと出かける旅」も実現しやすくなっています。
ローカル体験のすすめ:夜市・公園・街歩きの魅力
観光地だけでなく、地元の人々の生活に触れられる“ローカル体験”も週末の楽しみのひとつです。
中国各地には夜市(ナイトマーケット)があり、屋台グルメや雑貨、即興パフォーマンスなどが楽しめます。食べ歩きをしながら地域の雰囲気を味わうにはぴったりの場所です。
また、朝の公園も見逃せません。太極拳、社交ダンス、書道、チェス、鳥かご遊び…中国ならではの光景に出会えます。外国人が話しかけられることも多く、自然と会話の練習にもつながります。
歴史ある街並みや下町エリアをゆっくり歩いてみる街歩きも、観光とは違った深みのある体験になります。
アプリ活用術:チケット購入・交通・観光ガイド
中国で週末を充実させるには、スマホアプリの活用が欠かせません。以下のアプリを使いこなすことで、旅行や娯楽が格段に便利になります。
- 大众点评(Dianping):飲食店、映画館、観光スポットのレビュー&予約
- 携程(Ctrip)/飞猪(Fliggy):列車・飛行機・ホテルの予約が可能
- 美团(Meituan):デリバリーだけでなく、チケット割引や地元の割引情報も
- 百度地图/高德地图:ナビ・交通案内。徒歩・地下鉄・バスルートを網羅
- 小红书(Xiaohongshu):旅行記やおすすめスポットの口コミ検索に最適
どれも中国語が基本ですが、インターフェースがシンプルなものが多く、慣れれば直感的に使えるようになります。翻訳アプリと併用すれば、初心者でも問題ありません。
こんなところに日本文化!現地の日本人向けスポット紹介
長く暮らしていると、日本が恋しくなる瞬間もあるはず。そんなときに役立つのが現地にある“日本文化スポット”です。
大都市では、日本食レストラン、日本書籍が読めるカフェ、日本語対応のマッサージ店や美容院などが多数あります。モールには無印良品やユニクロが入っていることも多く、気軽に“日本の空気”を感じられます。
また、日本人会や地域の日本語学校、日本語カラオケバー、日本映画の上映会なども開かれており、日本人同士のネットワークづくりの場としても活用されています。
こうした場に足を運ぶことで、心のリフレッシュや情報交換の機会にもつながります。
週末が楽しみになる!おすすめの過ごし方ベスト10
最後に、実際に中国在住の日本人に人気の「週末の過ごし方ベスト10」をご紹介します。
- カフェでのんびり+読書や作業
- モールで映画鑑賞&ショッピング
- 公園で散歩+地元の人と軽く会話
- 鉄道で日帰り旅行(例:蘇州、広州など)
- フードデリバリーで“家ごもり”美食三昧
- 書店やギャラリーでアートに触れる
- 夜市で食べ歩き&屋台ゲーム
- ローカルのバスで“知らない街”を探索
- オンライン中国語レッスン&復習時間
- 日系のスーパーマーケットや飲食で“日本時間”を味わう
人混みを避けたい日もあれば、刺激を求めたい日もあります。中国の都市は、そのどちらのニーズにも応えてくれる柔軟さがあります。
おわりに
中国での仕事生活に慣れてきたら、ぜひ“オフの時間”にも目を向けてみてください。週末をどう過ごすかによって、日々の充実度や心の安定感は大きく変わります。
娯楽も観光も、そして人との出会いも、すべてが新鮮で学びに満ちた体験となります。少しの冒険心と好奇心を持って、まだ知らない中国の一面に触れてみましょう。
次回は「トラブル事例と対処法:病気・契約・人間関係など」を予定しています。より安心して暮らすためのヒントをお届けしますので、ぜひご期待ください。
